ブロークバック・マウンテン

ブロークバック・マウンテン (集英社文庫(海外))

ブロークバック・マウンテン (集英社文庫(海外))

10年位前、2chでオススメの短編小説的なスレで名前が出て、
予備知識一切無しで買ってウボァした小説。
 
アメリカ文学を読むと、落ちぶれてもどっかの街に移り住んで
みんなやり直せるさHAHAHA的な楽天的な気分になることがありますが
(特にポール・オースターの読後)
この小説にはとにかくしがらみに縛られる重苦しさが占めていました。
土地に縛られ、仕事に縛られ、貧困に縛られ、家族に縛られ、
禁忌に縛られ、過去にも縛られる…
ラスト三行の言葉はアメリカンドリームの裏に落ちる暗い影でした。
 
それにしても、初めて読んだ時とだいぶ感想が変わったなぁ…